#17 撮影日誌① クランクイン
2013年5月31日
このブログもようやくクランクインに辿りついた。
2012年5月20日(日)。クランクインの日が来た。
数日前から弊社に「祝クランクイン」というビールや、御花の届ものをいただいたので、本当にこれから撮影が始まるというテンションはすでに上がっていた。
今日は1日オープンでの撮影。天気は文句なしの快晴。予定は、ディレクターの竹内哲(板倉俊之)と阿部 弘(堤下 敦)が、初めて樹海に向かうシーン①から⑥までを、台本の順番通りに撮影する予定。
午前6時。新宿西口スバルビル前にロケ隊集合。みんな眠そうであるが、緊張の表情が読み取れる。
まず、中央高速でふたりの乗った車の客観撮影、その後、カメラを車中に入れて数カット撮るため、どこのSAで乗り移るかなどを撮影部・演出部・制作部の確認打ち合わせを終え、ロケ車をスタートさせた。
板倉、堤下とも映画初主演。打ち合わせの時「僕たち満足に演技は出来ないと思います・・」と不安がっていたので「自然体でやって下さい」ともう一度念を押した。 車中のふたりのシーンは、緊張もなくごく自然体だった。撮影しながら河口湖ICで高速を降り、そのまま次のロケ地「河口 浅間神社」へ向かう。
河口湖のほとりにある「河口浅間神社」は、富士山の守り本尊。1200年前に起きた大噴火の鎮静と「樹海」で亡くなった人々を祀る神社である。最近、富士山が世界文化遺産に指定されたが、ここ「河口浅間神社」もそのひとつに入っている。境内には樹齢数百年という7本の巨木が立ち、パワ-スポットとして注目を集めている。
ここで撮影前、スタッフ全員が集合し、安全祈願のお祓いを受けた。
主人公ふたりが「樹海」に入る前にお祓いをする場面は、私の妻と長男に「願掛けの親子」としてエキストラ出演を頼んだ。この浅間神社をロケハンした時、複数の「願かけ」をする人々を見かけたからだ。
思春期の長男は出演を渋っていたが、インパルスのサインとロケ弁で釣った。
初日は、陽が暮れる前に終了。明日から4泊5日のロケが始まる。